札幌はすっかり雪景色で、市内の公共交通機関も連日大混雑しています。
今まで自転車通勤だった人が公共交通機関を利用せざるを得ないのと
雪道は運転しない人もいたり、みんなコートで着ぶくれしているからでしょうか。
公共交通機関に乗って感じるのは「高齢者が多いな〜。」ということです。
札幌市は「敬老パス」なるものを70歳以上の高齢者に交付していて
これが本当に安いので、高齢者がお出かけしやすいんだと思います。
上記は札幌市の「敬老パス」の購入金額表です。
購入は任意で、1年間で最大で70,000円まで購入可能。
所得制限は無し。
使い切れなかった分は次年度に繰越出来ないそうですが…
しかし…
これ、安すぎませんಠ_ಠ?!
最大で10分の1の料金で、地下鉄やバス、市電に乗れるんですよ?
札幌市の公共交通機関は、2014年に消費税率改定に伴い一律値上げをし、
その際に、元々運賃が安く消費税率が上がっても小数点以下となってしまって
普通運賃を値上げ出来なかった路面電車に関しても、2017年に25年振りに値上げをしています。
バス、地下鉄に関しては、あくまで「消費税率改定のため」としていますが
路面電車の値上げ理由は
「路面電車は、まちづくりへの活用を進めており、サービス向上を図りつつ、利用の促進や経営の効率化に努めておりますが、厳しい経営状況が続いております。今後も事業を存続し、サービスを維持・向上していくためには、安定した経営基盤の確立が必要であることから、料金の改定について申請いたしました。
利用者の皆さまにはご負担をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。」
との理由です。
…………
いやいやいや
だったらまず「敬老パス」何とかせいや( *`ω´)!!
以下の表を見て下さい。
「敬老パス」の65.7%〜70%は市民税で賄われています。
しかも、交通事業者負担の20%って税金で運営されている「札幌市交通局」も含まさってますよ?
さらに、「敬老パス」の利用者は年々増え続けて昨年度は229,626人。
札幌市全体の人口が1,963,299人(平成29年11月時点)に対して11,7%にのぼります。
11,7%と聞くと、たいした人数に感じないかもしれませんが
それだけの高齢者が4分の1から〜10分の1の料金しか払わずに公共交通機関に乗っているのです。
これだけの高齢者が正規料金で乗ってくれれば
“厳しい経営状況”も随分改善されるのではないでしょうか?
確かに「敬老パス」の交付は高齢者の運転免許返納を促すものとして
これからもサービス拡大に努めるべきだという意見があるのも分かります。
自家用車に乗られるよりは、「敬老パス」でもいいから
公共交通機関に乗ってもらった方が収益が上がるという意見も分かります。
でもでもでも!
正規料金を払って乗ってる現役世代にしてみたら
「お年寄りに席を譲りましょう」って言われても…
いや、言われなくても優先席以外にもたくさん座ってるし
平日の昼間なんて、ほぼ高齢者しか乗ってないし(ー ー;)!
これから未来を担う子供ですら大人料金の50%を負担してます。
しかも中学生からは大人料金。
そして、その扶養者も当然ながら正規料金。
なんか、納得出来ない制度です。
札幌市では「敬老パス」を2005年からやっと有料にしました。
それ以前の1975年から2004年まではずっと無料。
最初に大盤振る舞いしすぎたせいで、赤字の今も過剰サービスをやめられない人状態。
これは札幌市だけの問題ではないかもしれませんが
少子高齢化の世の中で、現役世代にどこまで負担を押し付けるつもりでしょう。
仕事帰りに疲れて公共交通機関に乗ると
デパートだ、習い事だで遊んで帰る元気な高齢者に席を占領される毎日…。
優先席が空いているにも関わらず一般席に座って楽しくおしゃべりに花を咲かせ
現役世代には席を譲ってくれません…。
「現役世代に席を譲りましょう」の標語がほしいです。
私はあんたらのために働いてるようなもんだよ…。
これは一種の奴隷制度ですか…?
てか、あんたら、
乗車料金の60%〜90%を負担してくれてるワイらに感謝とか無いんかい( *`ω´)!
所得の高い高齢者は納税もしていますから、一概には言えない部分もありますし
事実、高齢者の消費でまわっている場所もたくさんあるでしょう。
しかし、「敬老パス」に限らず、過剰な高齢者優遇政策は
現役世代のやる気を奪い、高齢者への不満が高まる要因になります。
私も以前は積極的に高齢者に席を譲っていましたが、今ではそんな気も起きません。
だって、私アナタ達の10倍も運賃払ってるんですよ?とついつい心の中で思ってしまうのです。
意地悪をしているみたいで自分でも嫌ですが
実際、今の国や地方自治体の政策は現役世代いじめです。
一人一人の高齢者に罪は無いのが、また問題の根深いところだと思います。
自分も必ず高齢者になる時が来ますが、
その時にはやっぱり若い人には助けてもらいたいと思うのでしょう。
でも…子育てして納税してる現役世代の負担がどんどん増える政策には
やっぱり賛成出来ないでしょう。
誰もどうしようもない人口構成のアンバランスは
長い長い時を経て、時間が解決するしかない問題なのかもしれません…。