毎年、年末になると必ず思い出すとても怖かったことがあります。
今から20年くらい前の12月末。
当時、私の両親は札幌のススキノで飲食店を営んでおり、
そこで私と夫も働いていました。
お店までは車で通っていて、
その日も閉店後の深夜12時過ぎに両親を乗せて、
夫の運転で自宅まで向かっていました。
駐車場を出てしばらくすると、
前の前を走っていた白いワゴン車が蛇行運転しているのが見えました。
嫌だなと思った時、前を走っていたタクシーが急に左折していなくなり、
私達の車の前にワゴン車が走る形になってしまったのです。
そのワゴン車は左右に大きく蛇行しながら走っていて
危険を感じた私達はかなり車間を空けていたのですが…
ワゴン車は私達の前に車体を横にして急停車したのです∑(゚Д゚)
慌てて夫がブレーキを踏んで車を止めると、
後ろにいた車が次々と左右の道にいなくなって行くのが
バックミラーで見えました。
深夜の通りに私達とワゴン車だけという状況です。
ワゴン車には若い男が1人で乗っており、運転席のドアを開けると
「おい!こっち来い!」と叫んできました。
私達、何かしたっけ…?
車のヘッドライトに浮かんだ男の顔は、
真っ白でガリ痩せ、キツネの様につり上がった目が血走る
恐ろしい形相でした:(;゙゚’ω゚’):
夫は一瞬ブレーキから足を離しましたが、車の前にはワゴン車が横付けされていて
そのまま前に出れば明らかにぶつかります。
男はさらに声を荒げて激しく手招きし、「こっち来い!オラ!こっち来いって!」
と叫び続けています。
あと数センチでぶつかりそうなところまで車は近づいているのに
「何で来ねーんだよ!早くやれやコラ!」
「ぶつけろって!オラ、もっと前出ろって!」と大声で叫ばれ続け、
あまりにも予想外の展開に頭がパニックになり、
つい言われるがままに前に出そうになります(・・;)
しかし、夫は「当たり屋だ。」と呟き、「警察に電話して。」と言いました。
慌てて持っていた携帯電話で110番に電話をかけると、
その様子を見た男は慌てて逃げて行きました。
それは良かったのですが…
対応した警察官が…
年末で忙しいからなのか、深夜だから面倒だったのか、非常に態度が悪く
「まだあの車は近くにいるはず」
「他のターゲットを探して同じことをやるはず」
「家までつけられるかもしれない」など、
必死に覚えた車のナンバーと一緒に伝えても
「で、どこ?場所、よく分かんないね〜。もういなくなっちゃったんでしょ?」
など、全くやる気が無く、渋々パトカーでやって来た後も
「まあ、年末は変なのが増えるから気をつけて。パトロールはしとくから。」
といった態度…。
警察は善良な市民の味方のはずなのに、
事件にならなければどうでもいいって、どうなんでしょう。
未然に防ぐという意識が欲しいですよね( *`ω´)
それにしても、あのワゴン車の若い男の形相は異常でした。
あの、青白くガリガリに痩せてくぼんだ目の吊り上がった顔…。
激しい蛇行運転の様子からも、多分、薬をやっていたのではないかと思います。
年末の支払い期限にお金を工面したかったのか、
薬を買うお金が欲しかったのか…。
年末のススキノから深夜に帰る車は、当時はまだ飲酒運転も多かったと思うので
そんなドライバーにつけ込む手口だったのかもしれません。
幸い、私達は仕事帰りで誰もお酒を飲んでいなかったので弱みも無く
すぐに警察に電話を出来たので何事も無く済みましたが、
20年以上経った今でも毎年思い出してしまうくらい、とても怖い出来事でした(>_<)